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メタ・モデル

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メタモデル

今回ののテーマは”メタ・モデル”です。

おそらく・・・
ほとんどの方が聞いたことのない言葉ではないかと思います。

メタ・モデルとは?

私たちが会話をするとき。
私たちの頭の中にあるイメージや、考えを言葉として表現するのですが、全ての情報を言語化しているわけではありません。
( 全てを言語化しようとしたら、大変ですね )

思考を言語化するために、私たちは無意識に次の作業を行っています。

(1)省略
(2)歪曲
(3)一般化

このブログもそうです。

私の頭の中にある情報を、みなさんに伝えるために、私は無意識のうちに上記の作業を行っているんです。

これらの作業は、自分の考えや思いを相手に伝えるために必要なプロセスなのですが、ときに、このプロセスの中で大切なものが抜けてしまうことがあります。

すると何が起こるでしょう??

そうです、本人は伝えたつもりでも、相手には伝わっていなかったり、誤解されてしまったり。

このとき、どの部分に、「省略」「歪曲」「一般化」が起きているのかを見つけ出し、質問によって具体的な表現を引き出していくことで、相手の伝えたいことを明確にしていくことができます。
  
これを、メタ・モデルといいます。

メタ・モデルを意識することで、その人が何を考えているのか、何を思っているのか、思考をより具体的にしていくことができるのです。

コーチングの中でも、よく使われるスキルの1つです。

メタ・モデル具体例

メタ・モデルには、いくつかパターンがあります。

その中から、ビジネスシーンで使い勝手の良さそうなものを、ピックアップしてお伝えしていきます。

(1)省略

≪ 名詞が特定されない ≫

「営業は、こんな商品じゃ売れないっていってますよ。」

この発言では、”営業”がいったい誰なのか、特定されていません。この言い方だと、営業マンの全てがそういっているように聞こえかねませんね。

「”営業”って、具体的には誰がそう言っていたの?」

こう質問してみると、実は、営業1部の数名の営業マンだったり、場合によっては、営業の鈴木さん1人だけ・・・なんてこともあったりするのです。

このように”名詞”が特定されていない場合には、

「具体的に何が・誰が?」

と、質問をすることで、情報を補完していくことができます。

≪ 動詞が特定されない ≫

「来週までに、この資料まとめておいて」

なんだか、職場でよく耳にしそうな言葉ですね。
このケースでは資料を「どのように」まとめておくのか、特定されていません。

これで十分意思疎通ができる場合もあれば、全く意図が伝わってない場合もあります。

上記のように、”動詞”が特定されていない場合には、

「具体的にどのように?」

と、質問をすることで、情報を保管していくことができます。

せっかく作った資料が

「おい、こんなんじゃ全然ダメだよ!」

なんて言われないためにも、どのようにまとめて欲しいのか、確認しておくほうが安全ですよね。

≪ 判断基準が省略されるケース ≫

  
よくこんな発言を耳にします。

「部下が、自発的に動いてくれないんです。」

なるほど、部下が自発的に動いてくれたらいいですよね。

でも、ちょっと待って下さい。

なぜ、「部下が自発的に動かない」と判断したのかがこの言葉だけではさっぱりわかりません。

「どうしてそのように思うのですか?」
     
尋ねてみると、

「言ったことしかやってくれない」だったり、
「自分の思いどうりに動いてくれないから」だったり、
 
このように、その人なりの理由が見えてきます。

ただ、“自発的に動いてくれない”だけよりも、より具体化されてきていますよね。

こんな感じで、日常的に省略は行われています。
そして、それを聞いた人は、その人なりの解釈をする。
  
コミュニケーションを効率良くこなすためには、必要不可欠な機能なのですが、こんなこともあるということを、頭の片隅に置いておいて下さい。

少し長くなってきてしまったので、本日はここまで!!

一般化と歪曲の例については、また次回、ご紹介しますのでお楽しみに♪

実践!!

次のことを実践してみましょう!!

  1. 会話の中で、省略されているものがないか意識しながら話を聞いてみましょう。

 
もし、「あれ?これはどういう意味だろう」と思うものがあれば、それについて質問してみて下さい。

さて、実践してみていかがでしたか?

実は今回…
メタ・モデルを、取り上げるべきかどうか悩みました。私たちが日常で使うには、専門的すぎるように思えたからです。

それではなぜ、とりあげることにしたのか。

みなさんに、メタ・モデルを使えるようになって欲しい!とは、思ってはいません。仕事で忙しい皆さんが、ここまで気にしたら大変ですよね。

「私たちの言葉は、100%正確に相手に伝わっていない。」
  
と、いうことを知って欲しかった、それが理由です。

「言った・言わない」でもめることありませんか?

私はよく、システムの仕様づめや仕様変更で、、この言葉を聞きました。自分が口にしたこともあります。

ちょっとした表現の違いだったり、少しだけ言葉が足りなかったり、言葉にはしているのだけど、相手が聞いていなかったり。
   
そんなささいなことで、すれ違いが起こります。

私たちの頭の中、脳には膨大なデータが蓄積されています。私たちが考えるスピードは、喋るスピードの何倍、何十倍だとも言われています。

考えていることが100%だとすれば、そのうちのほんの一部分しか言葉で伝えることはできません。

その一部の情報を聞いて、相手なりの判断や理解をするのですから、100%伝わらないのは当然といえば当然なのかもしれません。

「自分の言葉はどんなふうに相手に伝わっているんだろう?」
   
そう思って話をするだけでも、きっと違ってくると思います。

コメント

  1. […] 前回に続き、メタ・モデルを取り扱っていきます。 ※メタ・モデルの詳細はこちら […]

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