ひろみのみ

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フィードバック

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フィードバック
今回のテーマは「フィードバック」です。

フィードバックとは?

フィードバックを理解するために、先ずは辞書の定義を確認してみましょう。

 
  【 フィードバック 】
   (1)入力と出力のあるシステムで,出力に応じて入力を変化させること。
     電気回路に多く使われる。帰還。
   (2)心理学・教育学で,行動や反応を結果を参考に修正し,より適切なも
     のにしていく仕組み。
   (3)結果を原因に反映させて自動的に調節していくこと。
                  三省堂提供「デイリー 新語辞典」より

調べてみると、元々は、(1)の意味でサイバネクステック(自動制御学)で使われていた言葉であるようです。コミュニケーションで使われる場合には、(2)の意味で使われます。

コーチングでは、こんな説明のされ方をすることもあります。

大砲をある目標に向けて発射した後に、
   「目標地点より、50m手前に落ちた」
   「目標地点から、右に35mはなれた位置に落ちた」
と、いうように、その着弾地点を砲手に知らせることで、大砲の位置を修正し目標に近づけていくことを、軍事用語でフィードバックといいます。

フィードバックのポイントは、具体的に事実を伝えることです。

「惜しい!」とか、「ちょっと右に離れた」のように、曖昧な表現で伝えると、適切な修正はできませんよね。
  
また、フィードバックをする人は、「大砲の向きをもっと右に」とか、「もっと上に向けて」といった指示はしません。大砲の向きをどのように調整するかは、砲手自身なのです。

指示命令ではなく、相手に考えさせ行動を選択させる。

これもフィードバックの大切なポイントです。

フィードバックのやり方

ここで問題です!

暗い印象の部下がいます。
お客様への影響もあるので、「もう少し明るくなって欲しい」と、あなたは思っているので すがどんなフィードバックが効果的でしょうか?
  
  (A)「お客さんと話しているとき、どうも印象が暗いね。」     
  (B)「お客さんと話しているとき、うつむいていることが多いね。」

いかがでしょうか。
  
このように、フィードバックは「具体的な事実」を伝えることが大切です。

「うつむいていることが多い」と、具体的に伝えることで、何を改善するべきであるのかが、相手に明確に伝わるのです。

スポーツ界やビジネス界で、育成が上手いといわれる人たちは、このフィードバックをとても上手く活用しています。
  

フィードバックを受ける

フィードバックを受ける側には、心構えが必要です。
特に、ネガティブなフィードバックは、受け取りにくい傾向があります。

ネガティブフィードバックは、受けて気持ちの良いものでありません。けれど、自分で気がついていない点に気づくことができたりと、とても有意義なものでもあります。

以前、私はコーチから、こんなフィードバックを受けたことがあります。

それは、第1回目のコーチとのセッションでした。
30分間話した後に、コーチからこう伝えられました。

「30分の間に、”できない”って、5回言いましたね。」

これを聞いて、びっくりしてしまいました。
なぜなら、「できない」と、口にしているつもりが、全く無かったからです。正直、あまり良い気分ではありませんでした。

帰宅後、早速、家族にこの話を伝えました。すると、

「ああ、よく口にしているね。」

と、言われてしまったのです。
こうなると、それを認めないわけにはいきません。
  
それから、「できない」という言葉を、意識して使わないことを心がけました。

それから1ヶ月後、コーチからこう言われました。

「できないと、言わなくなりましたね。」

あの時、コーチがフィードバックしてくれていなかったら、今でもその口癖は治っていなかったかもしれません。
  
具体的なフィードバックであったからこそ、改善もできたのだと思います。

クライアントにも、時々、部下からフィードバックをもらってくるよう課題を出すことがありますした。皆さん、最初は抵抗があるのですが、実際にフィードバックを受けてみると
  「こんなふうに感じていたとは知りませんでした。」
  「本音が聞けてよかった。」
と、なかなか好評です。

皆さんも機会があれば、自分からフィードバックを受けてみてはいかがでしょうか。 

実践!!

次のことを実践してみましょう!!

  (1) 過去を振返って、自分にとって役立ったフィードバックを紙に書き出し
    てみましょう。そして、なぜ、それがあなたにとって役立ったのか理由
    を考えてみて下さい。

振返ってみた結果はいかがだったでしょうか?
    
コーチにフィードバックされた話を書きましたが、もう1つ、私には忘れられないフィードバックがあります。
    
あれは、私が高校生の頃のことです。

我が家は駅から歩いて10分ちょっとの距離にありました。
雨が降ったとき、帰りが遅くなったときなど、よく母が父を車で駅まで迎えにいっていました。

母が出かけるときに、玄関の鍵を閉めておくのは私の役割。

ある寒い日のこと、父から連絡があり、母が駅まで向かえに行くことになりました。

いつものように、出かけていく母にこう声をかけました。

  「いってらっしゃい。事故起こさないようにね。」

すると、母は振返りこう言いました。

  「前から言おうと思っていたんだけれど、”事故起こさないで”って言われ
   ると、事故起こしちゃいけないって意識しすぎて不安になるから止めて欲
   しいの。」

母のこの言葉を聞いて、はっとさせられました。
母を気遣うつもりが、逆に不安にさせていたとは、全く気がつかなかったのです。

母からフィードバックをされたことで、私の行動は変わりました。

それからは、こう母に声をかけるようになりました。

  「気をつけてね、いってらっしゃい。」と。    

あなたの、記憶に残るフィードバック。

きっとそれらは、何らかの行動を変えるきっかけになっていたのではないでしょうか。    

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外資系IT企業、日系シンクタンクで、SEとして働いた後、コーチング専業会社に就業。転職エージェントを経て、IT業界に出戻りしました。

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