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【コミュニケーションスキル】IメッセージとYouメッセージ

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youメッセージ

さて、前回もお伝えしたように、ここからは、コミュニケーション・サイクルの【(3)話す】に関連するスキルをご紹介していきます。

今回は、「Iメッセージ」と「Youメッセージ」。

準備はよろしいでしょうか?
 

IメッセージとYouメッセージ

Iメッセージは、主語が 「I」。
つまり、「私~」で始まるメッセージのことです。

Youメッセージは、主語が 「You」
つまり、「あなた~」で始まるメッセージのことをいいます。

それぞれの具体例を見てみましょう。

Iメッセージの例

  • (私は)期待しているよ。
  • (私は)助かった。
  • (私は)そうしてもらえると嬉しい。

Youメッセージの例

  • (あなたは)がんばったな。
  • (あなたは)よくやった。
  • (あなたは)もっとできるはずだ。

Youメッセージの特徴

IメッセージとYouメッセージ。
どちらかといえば、私たちはYouメッセージを多く使っているようです。

Youメッセージは、相手に対する「評価」や「推測」と、受け取られる可能性があり、使う際には注意が必要です。

例えば上記の例。

「がんばったな」、「よくやった」は相手に対する評価であり、「もっとできるはず」は、相手の状況を推測しています。

上記の例で考えてみると、

上司から「がんばったな」と言われた場合。
素直に、「わかってくれているな」と思う場合もあれば、
実は本人はそれほど頑張っていなくて、「なんだ、全然わかってないな」と、思う場合もあります。

つまり、あなたが伝えたことと相手の認識がずれていた場合に、反抗や抵抗が生じてしまう可能性があります。

Iメッセージの特徴

『相手の言動が自分に対してどのような影響を与えたのか』を、相手に伝えるのがIメッセージです。

自分の気持ちを相手に伝える、慣れないと気恥ずかしさを感じることもありますが、これは結構使えます。

先ず、Youメッセージとは違い、Iメッセージは「自分の感じたこと」を伝えるのですから、これは否定のしようがありません。

上記で言えば、「期待している」や「助かった」は、話し手が感じた気持ちです。
これに対して、「そんなことありませんよ」とか、「違いますよ」と言う人はいませんよね。(^-^)

もちろん、その言葉を受け入れるかどうか、選択権は相手にありますが、Youメッセージと比べると抵抗や反抗が起こりにくい傾向があります。

IメッセージとYouメッセージの使い方

それでは、この2つのメッセージをどのように使うと効果的なのか考えてみましょう。

ケース1:上司が部下を誉めるとき

  Youメッセージを使う上司:「いつも仕事が早いな。」
  Iメッセージを使う上司  :「いつも仕事が早いので助かるよ。」
   
これはどちらも良い感じですね。

ただ、人はそれぞれ。Youメッセージを素直に受け取れないタイプの部下だっています。「これくらい普通だよ」とか、心の中で思ってしまったり。
そうなんです、私がそのタイプでした。(^-^;;  
  
そんなタイプの部下でも、Iメッセージなら大丈夫。
だって、「助かっている」と感じているのは上司なのですから、それは否定できない事実ですよね。

Youメッセージが効かない人には、1度Iメッセージを試してみることもお勧めです。

ケース2:最近遅刻しがちな部下に…

  Youメッセージを使う上司:
     「最近遅刻が多いな。たるんでいるんじゃないか?」

  Iメッセージを使う上司:
    「最近遅刻が多いな。何かあったのではないかと心配しているんだが…」
  
これはちょっと極端な例かもしれませんが、Youメッセージの方は、ちょっと受け取りにくい表現ですね。逆に、Iメッセージの方なら、「あ、心配してくれるんだ、悪かったな…」なんて気持ちになるかもしれません。

ここで間違えないで欲しいのは、Youメッセージを使ってはいけないわけではありません。

トラブル続出のプロジェクトをなんとか終えた時に、尊敬する上司から「がんばったな」なんて言われたら、それは涙が出るほど嬉しいでしょう。
Youメッセージが心に響くこともあるのです。

ちょっとした表現の違いで、伝わりかたに差がでることを、意識してみてください。

自分の口から出る言葉を意識したときに、きっと、あなたのコミュニケーションは変ってくるはずです。

IメッセージとYouメッセージを使ってみましょう

(1) 意識して、Iメッセージを使ってみる。

こんなシーンを想像して下さい。

あなたの子供が塾にいっています。
いつもなら夜8時には戻ってくるのですが、8時半を過ぎているのに戻ってきません。事故にあったのではないかと、不安がよぎります。

すると、玄関のドアが開く音が聞こえてきました。

あわてて玄関に行くとそこには子供の姿が。

「友達と話をしてたらおそくなちゃったごめんね」

ほっとすると同時に、怒りがこみ上げてきます。

「心配したじゃない、なんで連絡しないの!?」と。
  
この時の親の心理は、こうなります。

   a. 子供に何かあったのではないか?(不安)
    ↓
   b. 無事でよかった(安心)
    ↓
   c. こんなに心配していたのに、何で連絡してくれないの?(怒り)

上記例では、親のa.とc.の感情をそれぞれ、IメッセージとYouメッセージで伝えています。

  「(私は)心配したじゃない、(あなたは)なんで連絡しないの!?」
    a.            c.

こんな感じです。
  
では、こんな伝え方はどうでしょうか?

  「(私は)心配したのよ。(私は)あなたが無事でよかった。
    a.          b.
   (あなたは)今度からは連絡をちょうだいね。」
    c.

こちらの例では、親の全ての感情a.、b.、そして、c.を伝えています。

もうお分かりですね。
下記の表現のほうが子供にとっても明らかに受け取りやすいメッセージであることが。

Iメッセージを使う際には、自分が本当に伝えたい感情が何なのか。
伝える前に一呼吸置いて考えてみることも大切です。
   

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