コーチングスキルの1つでもある「質問」。この質問スキルをご紹介します。
「質問」は、積極的に相手の話を引き出すスキルです。
質問の2つのタイプ
質問は、大きく分けると2つのタイプがあります。
1つが「クローズド・クエスチョン」、もう1つが「オープン・クエスチョン」とよばれています。
すでに、ご存知の方も多いかもしれませんね。(^-^
クローズド・クエスチョン
クローズド・クエスチョンとは、Yes/Noで、答えることができる質問です。
例えば、こんな質問がクローズド・クエスチョンです。
- 今朝は、朝食を食べましたか?
- 今日は、外出する予定がありますか?
このように、Yes/Noで答えられる質問のことを、クローズド・クエスチョンとよびます。
オープン・クエスチョン
オープン・クエスチョンは、Yes/Noでは答えることができない質問です。
5W1Hの質問が、それにあたります。
When (いつ)
Who (どこで)
Where(誰が)
———————–
What (何を)
Why (なぜ)
How (どのような)
例えば、このような質もがオープン・クエスチョンです。
- 今朝、朝食は何を食べましたか?
- 今日は、どちらに外出するのですか?
このように、Yes/Noでは答えられない質問のことを、オープン・クエスチョンとよんでいます。
クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンの特徴
クローズド・クエスチョンの特徴
クローズド・クエスチョンは、
- 頭の整理をする
- 決断を迫る
- 確認する場合
このようなときに、効果を発揮します。
その一方、クローズド・クエスチョンを使いすぎると、責められているように受け取られる可能性もあります。
オープン・クエスチョンの特徴
オープン・クエスチョンは、相手に考えさせる質問です。
- アイデアを出したいとき
- 相手の考えを知りたいとき
などに、効果的な質問です。
オープン・クエスチョンの中でも、
When/Who/Whereは、比較的、かんたんに答えられる質問であるのに対して
What/Why/Howは、深く考えさせる質問だといえます。
まとめ
クローズド・クエスチョンも、オープン・クエスチョンもどちらが良い、悪いということはありません。
ただ、一般的に、オープン・クエスチョンより、クローズド・クエスチョンの方が答えやすいという特徴があります。
『説得技術のプロフェッショナル』(伊藤明著)の中に、参考になる箇所がありますので要約を載せます。
い」と言われるが、「これから説得に入ろう」という初期段階ではあまり
効果を発揮しないテクニックだ。先ず、クローズド・クエスチョンを投げ
かけて、顧客の考えを具体化して、その後になって初めてオープン・クエ
スチョンがいきてくる 』
と、書かれています。
先ず、クローズド・クエスチョンを使って頭を整理し、その後で、オープン・クエスチョンを使って考えてもらう。
相手の思考がまとまっていない段階では、このようなやり方もあるということをぜひ、覚えていてください。
実践!!
次のことを実践してみましょう!!
- 周囲の人3~5人を選んで、どちらの質問を使う傾向があるか観察してみましょう。
- あなた自身は、どちらの質問を使う傾向があるでしょうか?これから1週間、普段自分が使わないタイプの質問を意識して使ってみましょう。
ここから先は、実践した後に読むとより効果ありです
実践してみての結果はいかがでしたか?
オープン・クエスチョンを使うことが多かったかもしれません。
あるいは、クローズド・クエスチョンを使うことが多かったかもしれません。
それは、コミュニケーションの癖ともいえます。
私の感覚ですが、ビジネスの現場ではクローズド・クエスチョンを耳にすることが多いようです。これは、限られた時間の中で、効率的に業務をこなす必要があるからなのかもしれませんね。
繰り返しになりますが、どちらの質問が良いも悪いもありません。
双方の質問を、時と場合に応じて使い分けることが大切なポイントです。
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